LANケーブルとはテレビをネットにつなぐ線|Cat6で十分

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テレビの裏に「LAN」と書かれた差し込み口があって、何をつなぐものか分からないままになっていませんか。

LANケーブルとは、テレビとルーターを線でつないでインターネットを使えるようにするケーブルです。

アンテナ線との見分け方から、テレビ用に選ぶ規格と長さ、つないだあとの設定までを順番に紹介します。

LANケーブルはテレビとルーターをつなぐネット用の線

エレコム LANケーブル CAT6

LANケーブルは、家のWi-Fiルーターとテレビを直接つなぐための線です。

テレビにとっては、Wi-Fiの電波の代わりにインターネットの信号を運ぶ線と考えると分かりやすいです。

LANはLocal Area Networkの略で、家の中のネットワークのことを指します。

テレビのLAN端子に挿すと、ルーターから届いたインターネットの信号がテレビに入ります。

パソコンやゲーム機につなぐLANケーブルと同じもので、テレビ専用の線があるわけではありません。

家にある余りのLANケーブルでも、長さが足りればそのまま使えます。

テレビ側の差し込み口は、背面か側面に「LAN」「ETHERNET」と書かれていることが多いです。見つからない場合は、テレビの取扱説明書で端子の位置を確かめてください。

つなぐと動画配信とソフト更新が安定する

LANケーブルでつなぐと、テレビで見る動画配信が途中で止まりにくくなります。

Wi-Fiは電子レンジや壁の影響を受けますが、線でつなぐとその影響がありません。

Wi-Fiのパスワードを入れる設定もいらないので、つなぐだけで使える機種がほとんどです。

インターネットにつながったテレビでできることは、主に次の4つです。

  • NetflixやYouTubeなどの動画配信アプリを見る
  • 見逃した番組を配信サービスで見る
  • テレビ本体のソフトウェアを更新する
  • 別の部屋のレコーダーの録画番組を見る(対応機種のみ)
LANケーブルはアンテナの代わりにはなりません。地上波やBS、CSの放送を見るには、これまでどおりアンテナ線が必要です。

いまWi-Fiで動画が止まらずに見られているなら、無理に線を引く必要はありません。

テレビだけ読み込みが長い、夜になると画質が落ちる、という場合に有線を試してみてください。

アンテナケーブルとは先端の形で見分ける

先端が四角くてツメが付いていればLANケーブル、丸くて中心に細い芯が1本出ていればアンテナケーブルです。

テレビの裏には両方の差し込み口が並んでいるので、ここで迷う人がとても多いです。

LANケーブルの先端は、透明か半透明の四角いプラスチックです。

挿し込むと「カチッ」と音がして、ツメを押さないと抜けません。

アンテナケーブルは金属の丸い先端で、ねじって留めるものと、押し込むだけのものがあります。

見るところ LANケーブル アンテナケーブル
先端の形 四角いプラスチック 丸い金属
中の芯 細い金属の板が8本並ぶ 中心に芯が1本
つなぐ先 ルーター 壁のアンテナ端子
運ぶもの インターネットの信号 テレビ放送の電波

電話線も四角い先端ですが、LANケーブルより一回り小さく、LAN端子に挿してもインターネットにはつながりません。

カチッと留まらないときは線の種類が違うことが多いので、先端の大きさを見比べてください。

テレビ用ならCat6で足りる

サンワサプライ LANケーブル CAT6 フラットタイプ

テレビにつなぐLANケーブルは、Cat6(カテゴリ6)を選べば困ることはありません。

LANケーブルには「Cat」の後ろに数字が付いた規格があり、数字が大きいほど速い通信に対応します。

規格はケーブルの表面に「CAT.6」のように印字されているので、手元の線もそこで確かめられます。

規格 最大の通信速度 伝送帯域 テレビ向きか
Cat5e 1Gbps 100MHz 使える
Cat6 1Gbps 250MHz いちばん選びやすい
Cat6A 10Gbps 500MHz 使えるが余る
Cat7以上 10Gbps以上 600MHz以上 太く硬いものが多い

Cat6で足りる理由は、テレビ側の速度にあります。

テレビのLAN端子は、最大100Mbpsまでの機種も少なくありません。

その場合、Cat6AやCat8にしても、テレビが受け取れる速さは変わりません。

動画に必要な速さも、それほど大きくありません。

Netflixのヘルプセンターでは、4Kの超高画質で見るには15Mbps以上、フルHDなら5Mbps以上が推奨と案内されています。

Cat5eでも数字の上では足りますが、ルーターやパソコンと使い回すことを考えるとCat6が無難です。

長さは壁沿いに測って1〜2m足す

BUFFALO Cat6 LANケーブル スリム

長さは、ルーターからテレビまでを壁や床に沿って測り、そこに1〜2mを足して選びます。

部屋の真ん中をまっすぐ横切る長さで買うと、実際に這わせたときに足りなくなります。

メジャーが無ければ、ひもを配線したい道のとおりに置いて、あとから長さを測る方法でもOKです。

形は、線を通す場所に合わせて選びます。

  • ドアの下やカーペットの下を通すならフラットタイプ
  • テレビ台の裏の狭いすき間を通すならスリムタイプ
  • 長く引いたまま動かさないならスタンダードタイプ

フラットタイプは薄くて隠しやすい反面、ノイズの影響を受けやすいとメーカーも説明しています。

ドアに挟んだまま開け閉めすると中の線が傷むので、ドアの下は避けて、床の端に沿わせて通すのがおすすめです。

5m以下なら曲げやすい「より線」、10m以上なら通信が安定しやすい「単線」を選ぶのが目安です。

パッケージに「より線」「単線」と書かれているので、長めの線を買うときは見ておきましょう。

つなぎ方はケーブルを挿して設定を1回確かめるだけ

ケーブルをルーターとテレビに挿したら、テレビの設定画面で接続テストをすれば終わりです。

難しい入力はほとんどないので、次の4つを順番にやってみてください。

  1. ルーターの背面で「LAN」と書かれた差し込み口を探し、ケーブルを挿す
  2. ケーブルのもう一方を、テレビのLAN端子に挿す
  3. テレビのリモコンで設定を開き、ネットワーク設定から有線LANを選ぶ
  4. 接続テストを実行し、インターネットにつながったと表示されるか確かめる
ルーターには「WAN」や「INTERNET」と書かれた差し込み口もあります。そこは回線側の線を挿す場所なので、テレビ用のケーブルを挿さないでください。

多くのテレビは、有線LANを選ぶとIPアドレスなどを自動で取ってくれます。

接続テストで失敗する場合は、ケーブルの両端を一度抜いて挿し直し、ルーターの電源も入れ直してみましょう。

設定画面の名前はメーカーごとに違うので、見つからないときは取扱説明書の「ネットワーク」の項目を見てください。

ルーターが遠いときと有線でも止まるときの対処

ルーターまで線を引けないときは、テレビの近くに中継機を置いてLAN端子どうしをつなぐ方法があります。

中継機の多くはLAN端子を持っていて、テレビとの間だけを短いLANケーブルでつなげます。

コンセントを通して信号を送るPLCアダプターも選択肢ですが、家の配線によって速さが変わります。

別の部屋や別の階まで線を通すときは、配線モールで壁に沿わせるのが手軽です。

賃貸住宅では、壁に穴を開ける前に管理会社に確認してください。

壁のLAN端子があっても、壁の中の線がルーター側につながっていないことがあるので、挿す前に確かめましょう。

有線にしても動画が止まるなら、原因はケーブル以外にあります。

  • 契約している回線の速度が足りない、または夜に混み合っている
  • ルーターが古く、処理が追いついていない
  • テレビ本体のアプリの動作が重い

有線LANはWi-Fiの区間の不安定さを減らすものなので、回線そのものが遅いときは回線やルーターを見直してください。

まずは手元のLANケーブルの印字を見て、Cat5e以上ならそのままテレビにつないでみましょう。

長さが足りない場合だけ、壁沿いに測った長さのCat6を用意すれば十分です。

この記事のアドバイザー
電山タケル
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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