宅録で使うDTM用ヘッドホン おすすめ8選!【2026年9月】密閉型と開放型の使い分けまで

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宅録を始めて最初につまずくのが、音の判断ができないことです。

聴いて楽しいヘッドホンほど、作った曲は他の環境で痩せて聴こえます。

この記事で紹介するDTM用ヘッドホン8選

順位 商品名 画像 ポイント 購入
1位 audio-technica ATH-M50x audio-technica ATH-M50x モニターヘッドホン 迷ったら最初の1本 Amazon楽天
2位 SHURE SRH840A SHURE SRH840A スタジオヘッドホン 長時間でも側圧が優しい Amazon楽天
3位 SONY MDR-CD900ST SONY MDR-CD900ST スタジオモニターヘッドホン 国内スタジオの共通言語 Amazon楽天
4位 SONY MDR-7506 SONY MDR-7506 ステレオヘッドホン 畳んで持ち出せる定番 Amazon楽天
5位 beyerdynamic DT 770 PRO X beyerdynamic DT 770 PRO X スタジオモニターヘッドホン 低音の速さが別格 Amazon楽天
6位 OLLO Audio X1 OLLO Audio X1 開放型スタジオヘッドホン ミックス判断に振り切った1本 Amazon楽天
7位 AKG K240 MKII-Y3 AKG K240 MKII-Y3 セミオープン型モニターヘッドホン パッド2種が最初から付く Amazon楽天
8位 audio-technica ATH-R70xa audio-technica ATH-R70xa 開放型モニターヘッドホン 軽さで長丁場を乗り切る Amazon楽天

モニター用と普段聴き用は、何がそんなに違うのか

市販のヘッドホンは、音楽が気持ちよく聴こえるように低音と高音を持ち上げてあります。

その状態でミックスすると、低音が出すぎて聴こえるので自分で削ってしまいます。

結果として、スマートフォンやカーステレオで再生したときに低音のない痩せた曲になります。

モニター用は、この味付けを減らして素の音を出すことを狙って作られています。

聴いていて楽しくない代わりに、直すべき場所がすぐ見つかります。

密閉型と開放型の分かれ道
歌や楽器をマイクで録るなら密閉型しか選べません。ヘッドホンから漏れたクリック音がマイクに入るからです。打ち込みとミックスだけなら、音場が広くて耳が疲れにくい開放型が向きます。両方やるなら密閉型を1本目にして、あとから開放型を足す順番が失敗しにくい流れです。
溝口さん
溝口さん

1本目で開放型を買って、歌録りができずに買い直す人を何人も見てきました

 

8台の型と着け心地を並べた比較表

仕様表に出てこない項目として、録音時の漏れにくさと側圧のきつさも入れました。

商品名 ケーブル 録音時の漏れにくさ 2時間後の側圧の楽さ
audio-technica ATH-M50x 密閉型 着脱式 ★★★★★ ★★★☆☆
SHURE SRH840A 密閉型 着脱式 ★★★★☆ ★★★★★
SONY MDR-CD900ST 密閉型 直出し ★★★★☆ ★★☆☆☆
SONY MDR-7506 密閉型 直出し ★★★★☆ ★★★☆☆
beyerdynamic DT 770 PRO X 密閉型 着脱式 ★★★★★ ★★★★☆
OLLO Audio X1 開放型 着脱式 ★☆☆☆☆ ★★★★☆
AKG K240 MKII-Y3 半開放型 着脱式 ★★☆☆☆ ★★★★★
audio-technica ATH-R70xa 開放型 着脱式 ★☆☆☆☆ ★★★★★

漏れにくさの星は、マイクの前で音量を上げたときにクリック音が録音に混ざるかで付けています。

側圧の星は、眼鏡をかけたまま2時間つけてこめかみが痛くならないかで見ました。
 

DTM用ヘッドホンのおすすめ8選!定番の名機から新しい開放型まで

自分で使ったことがあるのは3台です。

残りは楽器店とスタジオの担当者への取材と、口コミに繰り返し出てくる指摘をもとに並べました。

第1位:audio-technica ATH-M50x プロフェッショナル モニターヘッドホン

audio-technica ATH-M50x モニターヘッドホン

打ち込みから歌録りまで、7年ほど手元で使い続けているのがこれです。

45mmの大きめのドライバーで低音の輪郭が見えるので、キックとベースの棲み分けを決めやすくなります。

ケーブルが着脱式で、長さの違うものが3本付いてくるのも実用的でした。

耳あてがしっかり密着するので、マイクの前で使ってもクリック音がほとんど漏れません。

ただ、側圧は強めで、眼鏡をかけたまま2時間続けるとこめかみが痛くなります。

低音が少しだけ持ち上がった鳴り方なので、まっさらにフラットな音を求める人には向いていません。

第2位:SHURE SRH840A プロフェッショナル・スタジオ・ヘッドホン

SHURE SRH840A スタジオヘッドホン

幅の広いヘッドバンドと厚いイヤーパッドで、長丁場の編集でも頭が痛くなりにくい形です。

40mmのネオジムドライバーで、低域の量感と中域の見通しがどちらも確保されています。

44Ωと鳴らしやすいので、オーディオインターフェースに直接挿しても音量が足ります。

ロック機構の付いた着脱式ケーブルなので、抜けかけて片方が鳴らなくなる事故も起きません。

口コミでは、密閉型なのに閉じ込められた感じが少ないという評価が目立ちました。

その代わり本体はやや大きく、机の上に置くと存在感があります。

第3位:SONY MDR-CD900ST 密閉型スタジオモニターヘッドホン

SONY MDR-CD900ST スタジオモニターヘッドホン

レコーディングの現場で借りて、そのまま自分でも買ったのがこの1本です。

国内のスタジオにほぼ必ず置いてあるので、この音を覚えておくと現場で話が通じます。

中高域がはっきり出る鳴り方で、歯擦音やノイズの混入がすぐ分かります。

パーツが単品で売られていて、イヤーパッドもケーブルも自分で直しながら10年使えます。

正直に言うと、聴いていて楽しい音ではありません。

側圧も強く、ケーブルが本体から直接出ている形なので、断線したらはんだ付けか修理依頼になります。

第4位:SONY MDR-7506 ステレオヘッドホン

SONY MDR-7506 ステレオヘッドホン

海外の放送や映像の現場で長く使われてきたモデルで、折りたためて持ち運べます。

カールコードなので、机の上でケーブルがとぐろを巻くことがありません。

音の傾向は3位に近く、中高域がはっきり出て粗が見つけやすい鳴り方です。

口コミでは、出先での確認用として2本目に買う人が多いと分かりました。

高域が強めなので、シンバルの多い曲を長く聴くと耳が疲れます。

ケーブルは直出しで交換できず、収納袋は付くもののケースは別途用意が要ります。

第5位:beyerdynamic DT 770 PRO X 48Ω 密閉型スタジオモニターヘッドホン

beyerdynamic DT 770 PRO X スタジオモニターヘッドホン

低音の立ち上がりが速く、バスドラムの一発ごとの輪郭がほどけずに聴こえます。

ベロア素材のイヤーパッドで通気性があり、密閉型のわりに耳が蒸れにくい造りです。

48Ωなのでオーディオインターフェースに直接挿しても十分な音量が出ます。

3ピンのミニXLRで着脱できるケーブルが3メートル付いてきます。

楽器店の担当者に聞くと、打ち込みのリズム作りで指名買いされることが多いそうです。

高域にわずかな刺さりがあり、シンバルの多い曲では人によって耳につきます。

第6位:OLLO Audio X1 開放型スタジオヘッドホン

OLLO Audio X1 開放型スタジオヘッドホン

1台ごとに測定したデータをもとに補正をかけられる、ミックス判断に振り切った開放型です。

付属のソフトを入れると、スタジオやクラブ、車内といった環境で鳴らした場合の聴こえ方に切り替えられます。

センターの定位がはっきりしていて、ボーカルが真ん中に立っているかを判断しやすくなります。

音の広がり方が自然で、パンの振り方を決める作業がスピーカーに近い感覚で進みます。

開放型なので音は筒抜けで、歌録りにはまったく使えません。

同居している家族がいる部屋では、夜中の作業に向いていない点も気をつけたいところです。

第7位:AKG K240 MKII-Y3 セミオープンエアー型モニターヘッドホン

AKG K240 MKII-Y3 セミオープン型モニターヘッドホン

学生のころに買って、いまも打ち込み用として机の脇に置いてあります。

合皮とベロアの2種類のイヤーパッドが最初から付いてくるので、季節で付け替えられます。

半開放という造りで、開放型ほど音が漏れず、密閉型ほど閉じ込められない中間の鳴り方です。

ヘッドバンドが自動で頭の高さに合う仕組みで、かぶるたびに調整する手間がありません。

3メートルのストレートと5メートルのカール、どちらのケーブルも付いてきます。

低音の量は控えめなので、ベースの帯域を詰める作業には物足りない場面があります。

第8位:audio-technica ATH-R70xa 開放型モニターヘッドホン フラッグシップモデル

audio-technica ATH-R70xa 開放型モニターヘッドホン

開放型のなかでも本体が軽く、長い作業でも首と頭にかかる負担が小さいモデルです。

残響の消え際まで見通せる鳴り方で、リバーブの長さを決める作業がはかどります。

口コミでは、何時間かぶっていても存在を忘れるという書き込みが繰り返し出てきました。

金属のヘッドバンドで、頭の大きさに合わせて自然に広がる仕組みになっています。

インピーダンスが高めなので、出力の小さい機器につなぐと音量が足りません。

これ一本で歌録りまで済ませたい人には、開放型という時点で候補から外れます。

遠野さん
遠野さん

密閉型と開放型を2本持つと世界が変わります!!片方だけで悩んでいた時間が嘘みたいでした

 

買ったあとに自分の耳の基準を作る

新しいヘッドホンは、最初の1週間で耳を慣らす作業が要ります。

自分がよく知っている曲を10曲決めて、それを新しいヘッドホンで繰り返し聴くのが一番の近道です。

低音がどのくらい出るのか、ボーカルがどの位置に立つのかを、体で覚える作業になります。

  • 基準にする曲を10曲決めて、毎回同じ音量で聴く
  • ミックスの途中でスマートフォンのスピーカーでも鳴らす
  • 耳が疲れたら30分休む。判断が鈍った状態で決めない
  • 音量は小さめにする。大きい音ほど低音が出て聴こえる

仕上げの確認では、あえて安いイヤホンでも聴いてみてください。

多くの人はその環境で聴くので、そこで成立していない曲は直す必要があります。
 

イヤーパッドとケーブルは先に予備を買っておく

モニターヘッドホンで最初に寿命が来るのは、本体ではなくイヤーパッドです。

合皮のパッドは1年から2年でひび割れ、崩れた粉が耳に付くようになります。

隙間ができると低音が抜けていくので、音まで変わってしまいます。

定番機は交換用パッドが単品で買えるので、本体と一緒に1組買っておくと切れ目なく使えます。

ケーブルが直出しの機種は、断線したときの修理費が高くつきます。差込口の根元を曲げたまま放置しないこと、抜くときはプラグを持つことを守るだけで寿命は倍近く変わります。着脱式の機種なら、予備のケーブルを1本持っておくと作業が止まりません。

本体を買い替える前に、パッドとケーブルを新品にしてみてください。

新品同様の音に戻ることが多く、数千円で数年寿命が延びます。

この記事を書いた人
溝口ゆういち
音響まわりの製品を得意とする筆者。今回は楽器店とレコーディングスタジオの担当者に取材し、現場で選ばれている理由と修理で持ち込まれる不具合まで確認しました。自分で使ったのは3台で、残りは店頭での聞き比べと口コミのリサーチをもとに比べています。
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