オープンイヤーのイヤホン選びは形状と音漏れで決まる

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カナル型を長く着けていると耳が痛くなる。夏場は蒸れる。そこでオープンイヤーが気になって調べ始めた人が多いところです。ただ、耳掛け型とイヤーカフ型と骨伝導が同じ棚に並んでいて、どれが自分向きか分かりにくいですよね。ここでは形の違いと、音漏れと自転車の扱いを先に整理しておきます。読み終わったら、自分が買うべきタイプを1つに絞れるはずです。

溝口さん
溝口さん

店頭で見ても、どれがオープンイヤーでどれが骨伝導なのか区別がつきません。

オープンイヤーは耳の穴をふさがないイヤホン

まず言葉の整理から。オープンイヤーのイヤホンとは、耳の穴に入れずに装着するタイプのことです。nwm(ヌーム)の記事では、耳を密閉しないので音楽を聴きながらでも周囲の音を聞き取りやすいと説明されています。

耳の穴に差し込む従来のタイプは、カナル型と呼ばれます。カナル型は音に集中できますが、長く着けると痛くなったり蒸れたりします。オープンイヤーはその逆で、音を遮らないことを前提に作られています。

Shokzの記事では、チャイムが鳴る、家族に声をかけられる、後ろから人が近づく。こうした音に気づけることを前提に設計されている点が従来との大きな違いだと書かれています。外す動作が減るので、着けたまま次の作業に移れます。

耳掛け型とイヤーカフ型で着け心地が変わる

形は大きく2つです。動きが多い人は耳掛け型、メガネやマスクをよく着ける人はイヤーカフ型が向いています。同じオープンイヤーでも、着け心地はここでかなり変わります。

耳掛け型は、メガネのツルのように耳の上部へ引っ掛けます。nwmの記事によると、耳の形に左右されずフィットしやすいのが特徴です。走ってもズレにくいので、運動や外出が多い人はこちらから見てください。

イヤーカフ型は耳の軟骨を挟みます。メガネやマスクと干渉しにくく、見た目もすっきりします。ただし耳のサイズや厚さによっては圧迫感が出ますし、ランニング中は揺れが気になることもあると書かれています。

タイプ 着け方 向く場面 気をつけたい点
耳掛け型 耳の上に引っ掛ける 運動、外出が多い日 ケースが厚くなりがち
イヤーカフ型 耳の軟骨を挟む 在宅ワーク、家事 耳の形で圧迫感が出る
骨伝導型 こめかみ付近に当てる 通話、ラジオ 締め付けと振動が苦手な人も

ネックバンドタイプもあります。左右がつながっているので、片方だけ落とす心配がありません。運動中に落とすのが不安な人は、この形も見ておくと選択肢が広がります。

骨伝導との違いは音の届け方

売り場で並んでいますが、中身は別物です。オープンイヤーは空気を振動させて鼓膜に音を届け、骨伝導は骨を通して内耳を直接振動させます。nwmの記事にそう書かれています。

音の届け方が違うので、得意な用途も分かれます。オープンイヤーは低音から高音までクリアに聴こえる製品が多く、音楽向きです。骨伝導は音域によってクリアに聴こえにくいことがあり、音楽鑑賞にはあまり向いていないとされています。

その代わり骨伝導は、ラジオやポッドキャスト、通話には使いやすいタイプです。ランニング中に音声だけ流したい人には合います。ただし骨が振動する感覚や、側圧と呼ばれる締め付けを不快に感じる人もいます。

音漏れは音量と使う場所で抑える

ここがいちばん心配されるところ。オープンイヤーはカナル型より音漏れしやすいので、静かな場所では音量を下げて使います。耳とドライバーが離れている構造上、どうしても漏れやすくなります。

ビックカメラの記事でも、電車のような空間ではやや使いにくい場合があると書かれています。nwmの記事でも、電車やバス、図書館のように人が多く静かな空間では周囲の迷惑になると指摘されています。

対策は2つあります。1つは、音漏れを抑える工夫がされたモデルを選ぶこと。ドライバーに指向性を持たせたものや、音漏れ低減モードを備えたものがあります。もう1つは、場所で使い分けることです。

静かな車内や図書館では音量を最小まで下げるか、いったん外す。会話が多いオフィスや自宅、屋外は通常の音量で問題ありません。音漏れを抑える機能がある製品でも、場所に応じて音量は調節しましょう。

「それなら電車では使えないのでは」と感じますよね。通勤の行き帰りに毎日使うなら、そこだけカナル型を併用する手もあります。1台で全部をまかなおうとすると、どこかで我慢することになります。

遠野さん
遠野さん

使う場所を先に決めておくと、音量で迷わなくなります。

自転車で使えるかは都道府県で違う

ここは断定を避けて書きます。道路交通法はオープンイヤーの使用そのものを禁じていませんが、都道府県の条例で扱いが変わります。nwmの記事にも、自治体によっては耳をふさがない状態での装着や片耳使用も条例で規制している可能性があると書かれています。

つまり「耳が開いているから大丈夫」とは言い切れません。マイベストの記事では、周囲の音が聞こえない状態での運転は規制の対象で、耳が開いていても安全な運転に必要な音が聞こえにくい状態なら交通違反になる可能性があると書かれています。

走行中は風切り音も加わります。音量を少し上げただけで、車の接近や緊急車両のサイレンが聞き取りにくくなります。マイベストの記事では、自転車走行中のイヤホン使用は控え、音楽は降りてから楽しむようすすめられています。

お住まいの都道府県の条例で、自転車運転中のイヤホン使用がどう扱われているかは必ず確認してください。地域によって内容が違うため、全国一律の答えは出せません。都道府県警や自治体のページで最新の内容をご確認ください。

買う前に見る数字は再生時間とIP

スペック欄は全部読まなくて大丈夫です。連続再生時間が8時間以上か、IPの数字が用途に足りているか。この2つだけ先に見ます。nwmとマイベストの両方が、8時間以上を目安として挙げています。

8時間あれば、日中に充電する手間がほぼなくなります。着けっぱなしにしたい人ほど、ここは効いてきます。充電ケース込みの時間ではなく、本体だけの時間を見てください。

IPは防塵と防水の等級です。nwmの記事によると、1桁目が防塵、2桁目が防水で、数字が大きいほど高性能。たとえばIP54なら、影響が出るほどの粉塵は入らず、あらゆる方向からの水の飛沫に耐えられます。

運動で使うなら防水は高めがいいところ。マイベストの記事では、運動やスポーツで使うならIPX5以上がすすめられています。室内の作業と通話が中心なら、そこまで気にしなくて十分です。

もう1つ、通話が多い人はマルチポイント対応も見ておきましょう。パソコンとスマホに同時につないでおけば、会議中でも着信にそのまま出られます。

使う場面から先に決めると外れない

選び方を1行にすると、こうなります。製品を比べる前に、いちばん長く使う場面を1つ決めてください。そこが決まれば、形も数字も自然に絞れます。

  • 在宅ワークと家事が中心なら、イヤーカフ型で軽いもの。メガネやマスクと干渉せず、宅配のインターホンにも気づけます
  • ランニングやウォーキングが中心なら、耳掛け型かネックバンド型で防水は高め。落とす不安が減ります
  • 通話やラジオが中心なら、骨伝導型も候補に入ります。マイク性能と連続通話時間を見てください
  • 通勤電車で毎日使うなら、音漏れ低減の機能があるものを選び、車内では音量を下げます

重さも効いてきます。Runtripの記事(2026年9月8日)では片耳4.4gから6.4gの製品が紹介されていて、価格は税込17,000円から29,880円でした。nwmの公式サイトでは有線タイプが税込4,950円から並んでいます。価格は時期で変わるので、買う前に販売店の表示をご確認ください。

最後に1つ。装着感は個人差が大きいところです。ビックカメラの記事にもあるとおり、店頭で試聴できるモデルもあります。近くに売り場があるなら、候補を2つに絞ってから実物を着けてみるのがいちばん確実です。

この記事を書いた人
溝口ゆういち
多くの製品をレビューしてきたガジェットライター。資格勉強にiPad+互換ペンを愛用しています。販売店などからリサーチして最新の情報をお伝えするように努力しています。
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