真夏にCPUが90℃を超えて焦った経験から、冷えるPCケースを3台に絞りました。空冷で冷やす、小さく置く、簡易水冷を入れる、の3方向です。
この記事で紹介する冷えるPCケース3選
| 順位 | 商品名 | 画像 | ポイント | 購入 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | Fractal Design Torrent Compact RGB | ![]() |
180mmファン2基で空冷が一番冷える | Amazon楽天Yahoo! |
| 2位 | ASUS Prime AP201 | ![]() |
33Lの小型で360mm水冷も入る | Amazon楽天Yahoo! |
| 3位 | NZXT H6 Flow | ![]() |
電源を別室に分けた2部屋構造 | Amazon楽天Yahoo! |
冷えるPCケースはメッシュとファン径とラジエーターで決まる
ケースを4台乗り換えて分かったのは、冷え方を決めるのは見た目ではなく次の3点だということです。
- 前面パネルがメッシュかどうか(ガラスや鉄板だと吸気がふさがれる)
- 付属ファンの直径(140mm以上なら低回転でも風量が出る)
- 簡易水冷を使うなら360mmのラジエーターが入るかどうか
なかでも効くのが前面のメッシュです。前面が全面メッシュのケースに替えただけで、CPUクーラーはそのままでゲーム中の温度が8℃下がりました。ファンを何基足しても、吸気口がふさがっていれば空気は入ってきません。
前面がメッシュなら吸気量がまず違う
前面が強化ガラスのケースは、横のすき間から空気を吸うしかありません。
その状態でファンの回転を上げても、音だけ大きくなって温度はほとんど変わりませんでした。前面の穴の面積が広いケースを選ぶのが先です。
140mm以上のファンは低回転でも冷える
120mmファンを3基回すより、180mmファンを2基ゆっくり回すほうが風量が出て静かです。
大型ファンが最初から付いているケースは本体価格が高めですが、あとから買い足すファン代を考えると差は縮まります。
簡易水冷なら360mmラジエーターが入るか
240mmまでしか入らないケースだと、Core i7やRyzen 7の上位を冷やしきれない場面があります。
あとで水冷に替える可能性が少しでもあるなら、上面か前面に360mmが入るケースを選んでおくと買い直しがなくなります。
①Fractal Design(フラクタルデザイン)
スウェーデンのメーカーで、静音ケースのDefineシリーズが有名です。その同じメーカーが冷却を最優先に作ったのがTorrentシリーズで、空冷派の間では定番になっています。
Torrent Compactは空冷で一番冷やしたい人向け

注目の機能と特徴
- 前面に180mmの大型RGBファンが2基付いている
- 電源を上に置く配置で、前面から入った風がそのままCPUとグラフィックカードに当たる
- CPUクーラーは高さ174mm、グラフィックカードは長さ330mmまで入る
- 前面に360mmのラジエーターも付けられる
私が今メインで使っているのがこのケースです。前に使っていた前面ガラスのケースから替えたところ、Ryzen 7とRTX 4070の組み合わせで、ゲーム中のGPU温度が78℃から66℃まで下がりました。ファンは追加していません。
180mmファン2基は回転数が低いので、机の横に置いても風の音がほとんど気になりません。上面に穴がない構造なので、上からホコリが落ちて入ることもなく、掃除は前面フィルターだけで済んでいます。
正直に言うと、前面のRGBの光はどうでもよくて、マザーボード側の設定で消して使っています。光らない無印のTorrent Compactを選んでも冷え方は同じです。
弱点は幅です。奥行きが短めのCompactでも、電源が上にある分だけ横幅が広く、机の下に置くには場所を取ります。2026年9月時点でAmazonでは2万8千円前後と、ケースとしては高めです。
こちらの人におすすめ
- 簡易水冷を使わず、空冷のまま一番冷やしたい人
- 大型CPUクーラーと長いグラフィックカードを両方入れたい人
- 置き場所に余裕があり、静かさも欲しい人
Fractal Design Torrent Compact RGB Black TG FD-C-TOR1C-02
180mmファン2基付属。空冷で一番冷やせるケース
②ASUS(エイスース)
マザーボードで有名な台湾のメーカーですが、ケースはまだ種類が少ないです。その中でPrime AP201だけは、小型ケースの選択肢として販売店でもよく名前が挙がります。
Prime AP201は机に置ける小型で冷える

注目の機能と特徴
- 容量33Lのマイクロタワーで、前面と上面と側面がすべてメッシュ
- 小型なのに上面に360mmラジエーターが入る
- CPUクーラーは高さ170mm、グラフィックカードは長さ338mmまで
- 電源は普通のATXサイズがそのまま使える
小型ケースは熱がこもると思われがちですが、AP201は3面がメッシュなので事情が違います。販売店に聞くと、机の上に置く用途で選ばれることが多く、360mmの簡易水冷を上面に入れて使う人が目立つとのことでした。幅と高さは小さいのに、対応するパーツの大きさはミドルタワーとほぼ同じです。
メッシュの穴が細かく、フィルターを兼ねる作りになっています。レビューでは「ホコリが思ったより入らない」という声と、「穴が細かい分、風量はTorrentのような大型ファンのケースには届かない」という声が両方ありました。
注意点は、ファンが1基も付いていないことです。本体価格は2026年9月時点でAmazonで1万2千円前後と安いのですが、ファンを最低2基は別に買う必要があります。それでも合計で1万6千円ほどに収まります。
もう1つ、マザーボードはマイクロATXまでです。ATXのマザーボードは入らないので、手持ちの流用を考えている人は先に確認してください。
こちらの人におすすめ
- 机の上や棚に置ける小さいケースで、それでも冷やしたい人
- マイクロATXのマザーボードで組む人
- ファンは自分で選んで付けたい人
ASUS Prime AP201 MESH WHITE EDITION マイクロATX PCケース
33Lの小型で360mm簡易水冷が入るメッシュケース
③NZXT(エヌゼットエックスティー)
アメリカのメーカーで、白いケースと簡易水冷のKrakenシリーズで人気があります。Flowと名の付くモデルが前面メッシュの冷却型で、H6 Flowはその中で2部屋構造を取り入れたモデルです。
H6 Flowは360mm簡易水冷が前提の人向け

注目の機能と特徴
- 電源とケーブルを背面側の部屋に分けたデュアルチャンバー構造
- 120mmファンが3基付属し、斜めの底面から吸気してグラフィックカードに直接風を当てる
- 上面に360mmラジエーターが入る
- CPUクーラーは高さ163mm、グラフィックカードは長さ365mmまで
2部屋構造の利点は、パーツが入る側の部屋にケーブルと電源がないことです。空気の通り道をふさぐものが無いので、付属の3基だけで簡易水冷のラジエーターに冷えた空気を送れます。前面と側面がガラスで見た目は派手ですが、吸気は斜めの底面と上面排気で確保しています。
レビューで多いのは「配線が楽」という声です。電源が別の部屋にあるので、パーツ側は必要なケーブルだけが見える状態になります。初めて組む人でも裏配線に悩みにくい作りです。
気になる点は奥行きです。2部屋分の幅があるため、ミドルタワーとしては横に大きく、机の下に置くと足元が狭くなります。空冷の大型クーラーは163mmまでなので、高さ170mmクラスは入りません。価格は2026年9月時点でAmazonで2万円前後です。
こちらの人におすすめ
- 最初から360mmの簡易水冷で組むと決めている人
- 配線を楽にして、中を見せる組み方をしたい人
- 白いケースで統一したい人
NZXT H6 Flow White デュアルチャンバー ミドルタワー CC-H61FW-01
120mmファン3基付属。電源を別室に分けた2部屋構造
迷ったら空冷はTorrent、水冷はH6 Flow
3台とも冷えますが、冷やし方が違います。空冷のまま一番冷やしたいならTorrent Compact、360mmの簡易水冷で組むならH6 Flow、置き場所が小さいならAP201です。
1台だけ選ぶなら、私はTorrent Compactを推します。ファンを買い足さずに箱から出した状態で一番冷え、静かさも3台の中で一番でした。
予算を抑えたいならAP201にファン2基を足す組み合わせが1万6千円ほどで済みます。小さいケースで冷えないと悩んでいる人ほど、替えたときの差が大きいです!
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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