グラフィックボードは、比較サイトの性能表を見ても、数字が並ぶだけでどれを買えばよいか決まりません。決め方は1つで、使うモニターの解像度で選びます。フルHD(1920×1080)ならGeForce RTX 5060、WQHD(2560×1440)ならRTX 5070、4K(3840×2160)ならRTX 5070 Tiが、2026年9月時点で価格と性能の釣り合いが取れる3枚です。比較サイト4本の性能表と価格の推移を読み比べ、解像度別に1枚ずつ選び、比較サイトの表の読み方も書きました。価格は2026年9月17日時点のAmazonの表示です。
この記事で紹介する解像度別のグラフィックボード3選
| 順位 | 商品名 | 画像 | ポイント | 購入 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | MSI RTX 5060 8G VENTUS 2X OC | ![]() |
フルHD 144Hz向け。145W。約65,455円 | Amazon楽天Yahoo! |
| 2位 | ASUS Dual RTX 5070 12GB OC | ![]() |
WQHD向け。250W。約153,927円 | Amazon楽天Yahoo! |
| 3位 | MSI RTX 5070 Ti 16G VENTUS 3X OC | ![]() |
4K向け。16GB、300W。約232,318円 | Amazon楽天Yahoo! |
グラフィックボードの選び方。比較サイトの表は3列だけ見る
ポイント1 「解像度」で選ぶ。フルHD・WQHD・4K
グラフィックボードの仕事は、モニターに映す画面を1秒に何枚描くか(フレームレート、fps)を上げることです。画面の点の数はフルHDで約207万、WQHDで約369万、4Kで約829万と、解像度が上がるほど描く量が増えます。同じボードでも、フルHDで120fps出るゲームがWQHDでは80fps、4Kでは45fpsに落ちるのが普通です。だから、モニターの解像度を先に決め、その解像度で60fps以上、対戦ゲームなら120fps以上が出るボードを選びます。
ポイント2 「VRAM」で選ぶ。8GB・12GB・16GB
VRAMは、ボードに載っている専用のメモリーで、解像度が高いほど、画質を上げるほど多く使います。フルHDなら8GBで足り、WQHDで最高画質にすると10〜12GB、4Kでは12〜16GBを使うゲームが増えています。VRAMが足りないと、fpsの数字は高くても、途中でカクつきが出ます。比較サイトの表では、fpsの列の隣にあるVRAMの列を必ず一緒に見ます。
ポイント3 「消費電力と長さ」で選ぶ。電源とケースに入るか
| 項目 | RTX 5060 | RTX 5070 | RTX 5070 Ti |
|---|---|---|---|
| VRAM | 8GB GDDR7 | 12GB GDDR7 | 16GB GDDR7 |
| 消費電力(TGP) | 145W | 250W | 300W |
| 推奨する電源の容量 | 550W以上 | 650W以上 | 750W以上 |
| 補助電源 | 8ピン×1 | 16ピン(変換ケーブル付属) | 16ピン(変換ケーブル付属) |
| ボードの長さの目安 | 約20cm(2連ファン) | 約27cm(2連ファン) | 約30cm(3連ファン) |
| 3DMark Time Spyの目安 | 約13,500 | 約22,000 | 約27,500 |
比較サイトの性能表で見るのは、fps(か3DMarkの点数)、VRAM、消費電力の3列です。この3列を自分のモニターの解像度、遊ぶゲーム、今の電源の容量に当てはめれば、候補は1〜2枚に絞れます。ボードの長さはケースの説明書の「対応するグラフィックボードの長さ」と比べます。
フルHDで144Hzを使い切るなら、RTX 5060
1位 MSI RTX 5060 8G VENTUS 2X OC

2025年に出たフルHD向けの定番で、比較サイト4本すべてでフルHDの1位か2位でした。前のRTX 4060よりフルHDで約30%速く、重いゲームでも最高画質で平均90〜110fps、対戦ゲームなら144fps以上が出ます。VRAMは8GBで、消費電力は145W、補助電源は8ピン1本なので、今の550Wの電源をそのまま使えます。MSIのVENTUS 2X OCは2連ファンで長さ約20cmと短く、小さめのケースにも入ります。価格は約65,455円です。
4年使ったGTX 1660 SUPERから替えて、フルHDのモニターで遊んでいます。同じゲームで55fpsだった場面が115fpsになり、144Hzのモニターの意味が初めて分かりました。ファンの音は静かで、机の横に置いても気になりません。
WQHDで最高画質にするとVRAMの8GBが足りなくなるゲームがあり、fpsが60前後まで落ちます。モニターをWQHDに替える予定があるなら、最初から2位を選びます。楽天は約76,000円と高く、Yahoo!ショッピングは約57,000円と安い出品があるので、価格を見比べて買います。
フルHD 144Hz向け。145Wで今の電源が使える。約65,455円
WQHDで最高画質を保つなら、RTX 5070
2位 ASUS Dual RTX 5070 12GB OC

WQHD向けの中心になるボードで、比較サイトでは1円あたりの性能が一番高い1枚として挙げられていました。3DMark Time Spyの点数はRTX 5060の約1.6倍で、WQHDの最高画質で平均90〜120fps、レイトレーシングを入れても60fps以上を保ちます。VRAMは12GBで、WQHDの最高画質でも足ります。消費電力は250Wで、電源は650W以上が目安です。ASUSのDualは2連ファンで長さ約27cm、価格は約153,927円です。
口コミでは、WQHDの165Hzモニターと組み合わせて対戦ゲームを最高画質で回している、DLSS 4のフレーム生成を入れると4Kでも遊べる、という声が中心でした。補助電源は16ピンで、8ピン2本からの変換ケーブルが箱に入っています。
4Kで最高画質にすると、フレーム生成なしでは50fps前後になり、VRAMの12GBが上限に近づくゲームも出てきます。4Kが目的なら3位です。Amazonは約153,927円で、Yahoo!ショッピングには約112,000円の新品の出品があり、価格の差が大きいので、買う前に3店を見比べます。
WQHDの最高画質で90fps以上。12GB、250W。約153,927円
4Kで60fpsを切らないなら、RTX 5070 Ti
3位 MSI RTX 5070 Ti 16G VENTUS 3X

4Kで遊ぶときに、価格と性能の釣り合いが取れる一番下のボードです。VRAMが16GBあり、4Kの最高画質でもメモリー不足が起きません。3DMark Time Spyの点数はRTX 5070の約1.25倍で、4Kの最高画質で平均60〜75fps、DLSS 4のフレーム生成を入れると100fpsを超えます。消費電力は300Wで、電源は750W以上が目安です。MSIのVENTUS 3X OCは3連ファンで長さ約30cm、価格は約232,318円です。
口コミでは、4Kの144Hzモニターに合わせて買った、3連ファンで300Wでも温度が70℃台に収まる、という声が多く見られました。上のRTX 5080は約27万円で性能は約15%上、RTX 5090は約75万円なので、4Kの60fpsが目的ならこの5070 Tiで止めるのが価格の面で正しい選び方です。
長さ約30cmと3スロット分の厚みがあり、ミドルタワー以上のケースでないと入りません。電源が650Wの人は、電源の買い替えも要ります。フルHDやWQHDのモニターで使うと性能が余り、差額の分だけ損になります。楽天は約268,000円と高いので、AmazonかYahoo!ショッピングで買います。
4Kの最高画質で60fps以上。16GB、300W。約232,318円
比較サイトの性能表で失敗しやすい3つの読み方
- 「平均fps」だけを見て「最低fps」を見ない。平均が100fpsでも最低が40fpsなら、戦闘の場面でカクつく。最低fpsが60を切らないボードを選ぶ
- 「DLSSあり」の数字を「なし」と比べる。フレーム生成を入れた数字は2倍近くになる。表の条件をそろえてから比べる
- 「コスパ」の順位をそのまま買う。1円あたりの性能が高くても、自分の解像度で性能が余れば、その分は無駄になる
比較サイトは、自分のモニターの解像度の列だけを見て、その列で最低fpsが60を超える一番安いボードを探す、という使い方をすると、数字に振り回されずに済みます。価格は週単位で1〜2万円動くので、比較サイトで型番を決めたら、Amazon、楽天、Yahoo!ショッピングの3店でその日の価格を見比べます。
解像度が決まれば、3枚のうち1枚に決まる
グラフィックボードは、比較サイトの性能表を解像度の列だけ見て決めます。フルHDで144Hzを使い切るなら約65,455円のRTX 5060、WQHDで最高画質を保つなら約153,927円のRTX 5070、4Kで60fpsを切らないなら約232,318円のRTX 5070 Ti。VRAMは8GB・12GB・16GB、電源は550W・650W・750Wが目安で、モニターの解像度が決まれば、この3枚のどれかに決まります。
まず、今使っているモニターの解像度と、電源のW数を確かめてください。その2つの数字が、3枚のうちの1枚を指します。
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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