iPhoneを充電パッドに置いて寝たのに、朝見たら80%で止まっていた。
ワイヤレス充電は置くだけで楽な反面、ケーブルで挿す有線の充電には無い弱点があります。
困りやすいのは、充電の遅さ、本体の熱、置く位置のずれの3つです。
ここではiPhoneのワイヤレス充電のデメリットを5つに分けて、それぞれの避け方と有線との使い分けを順番に説明します。
iPhoneのワイヤレス充電のデメリットは5つ
iPhoneのワイヤレス充電のデメリットは、充電が遅い、熱を持ちやすい、位置がずれると充電されない、充電しながら使いにくい、ケースやカードで充電が止まるの5つです。
どれも使い方で減らせるものなので、ワイヤレス充電をやめる必要はありません。
先に全体を表で見ておくと、あとの説明が読みやすくなります。
| デメリット | 起きること | 避け方 |
|---|---|---|
| 充電が遅い | 有線より満タンまで時間がかかる | 急ぐときは有線で挿す |
| 熱を持ちやすい | 80%で充電が止まることがある | 布団の上や日なたで充電しない |
| 位置がずれる | 朝まで充電されていない | 中央に置いて通知の振動を切る |
| 使いにくい | 充電中に手に持てない | 使う時間帯は有線にする |
| ケースとカード | 充電されない、カードが壊れる | 厚いケースとカードを外す |
ここから1つずつ、なぜ起きるのかと、どうすれば避けられるのかを見ていきます。
Qi充電器は最大7.5Wで有線より時間がかかる
iPhoneは、MagSafeやQi2ではない普通のQi充電器に置くと、最大7.5Wでしか充電されません。
Appleのサポートページでも、Qi認証の充電器では最大7.5Wと案内されています。
有線なら、20W以上のUSB-C電源アダプタを使うと、iPhone 8以降は約30分で最大50%まで充電できます。
MagSafeとQi2なら15Wから25Wまで上がる
磁石でくっつくMagSafe充電器やQi2対応の充電器なら、機種によって最大15Wか25Wまで上がります。
ただしAppleの案内では、最大15Wには20W以上、最大25Wには30W以上の電源アダプタが必要です。
充電器だけ新しくしても、コンセント側のアダプタが5Wや12Wのままだと速くなりません。
遅くなる理由は電気を磁気に変えて送っているから
ワイヤレス充電は、充電器のコイルとiPhoneのコイルの間で、電気を磁気に変えて送っています。
ケーブルでそのまま流す有線と比べると、送るときに失う電気が多く、そのぶん熱にもなります。
熱が上がりすぎるとiPhone側で受け取る量をしぼるので、有線より遅くなりやすいんです。
熱くなると80%で充電が止まることがある
iPhoneはバッテリーが熱くなりすぎると、80%より先の充電をソフトウェアで止めることがあります。
これはAppleのサポートページにも書かれている動きで、故障ではありません。
温度が下がれば、また100%に向けて充電が進みます。
布団の上や日の当たる窓ぎわで充電しない
Appleは、iPhoneを周りの温度が0℃から35℃の場所で使うように案内しています。
ワイヤレス充電はもともと熱が出やすいので、熱がこもる場所に置くとすぐにこの範囲を超えます。
次の場所での充電は避けたほうがいいです。
- 布団や枕の上
- 夏の車内やダッシュボードの上
- 日の当たる窓ぎわ
- ストーブやエアコンの温風が当たる場所
充電しながらゲームや動画を続けるのも、本体の熱が上がる原因になります。
80%で止まる理由は熱と充電のくせを覚える機能の2通り
80%で止まるのは、熱のせいだけではありません。
iPhoneには、毎日の充電のくせを覚えて、使う時間の直前まで80%で待つバッテリー充電の機能があります。
本体が熱くないのに毎朝80%で止まるなら、こちらが働いている可能性が高いです。
この機能は、設定の「バッテリー」の中で入れたり切ったりできます。
iPhone 15以降では、設定の「バッテリー」から充電の上限を80%などに決めることもできます。
上限を決めたのを忘れていると、ワイヤレス充電のせいだと思い込みやすいので、一度見ておくと原因がはっきりします。
置く位置が中心からずれると朝まで充電されない
iPhoneの受け取り側のコイルは本体の中央あたりにあるので、充電器の中心からずれると充電が止まります。
Appleは、画面を上に向けて充電器の中央に置くように案内しています。
置いてから数秒で充電が始まるので、画面に充電のマークが出たかを見てから手を離しましょう。
夜中の通知の振動で少しずつずれる
パッド型の充電器では、夜中に通知が来るたびにiPhoneが振動して、少しずつ位置がずれることがあります。
Appleは、振動を切るか、おやすみモードなどの集中モードを使う方法を挙げています。
寝る前におやすみモードを入れておけば、朝まで充電されていないという失敗を減らせます。
磁石で付くタイプなら位置ずれはほぼ起きない
MagSafe充電器やQi2対応の充電器は磁石で中央に吸い付くので、置く位置がずれにくいです。
ただ、使っている人からは、ケースが厚いと磁石が弱くなって外れやすいという声もあります。
パッド型だと充電しながら操作しにくい
平らなパッド型は、手に持った時点で充電が切れます。
LINEの返信やゲームをしながら充電したい時間帯は、有線のほうが向いています。
スタンド型なら、立てたまま動画を見たり画面を確かめたりはできます。
厚いケースや磁気カードは充電の邪魔になる
厚みのあるケース、金属製のケース、バッテリー付きのケースは、ワイヤレス充電がうまくいかない原因になるので外して試してください。
ケースが厚いと、充電器とiPhoneのコイルの距離が離れて、遅くなったり充電されなかったりします。
何mmまでなら充電できるかは、充電器のメーカーごとに違います。
ケースの箱や商品説明に「ワイヤレス充電対応」「MagSafe対応」と書かれているかを見て選ぶと確実です。
スマホリングを付けている場合も、充電できないことがほとんどです。
金属のリングは熱くなることもあるので、ワイヤレス充電を使うなら外したほうがいいです。
バッテリーへの影響は設定アプリの最大容量で確かめる
ワイヤレス充電でバッテリーが傷んでいるかどうかは、設定アプリの「最大容量」を見れば数字で分かります。
ワイヤレス充電がバッテリーに悪いかどうかは、書いている人によって意見が分かれています。
正しく使えば寿命が短くなることはまずないという説明もあれば、修理店からは有線より負担が大きいという声も出ています。
だからこそ、ほかの人の意見より自分のiPhoneの数字を見るほうが確実です。
最大容量を見る方法は4ステップ
- 設定アプリを開く
- 「バッテリー」をタップする
- 「バッテリーの状態」または「バッテリーの状態と充電」をタップする
- 「最大容量」の数字を見る
新品のときは100%で、使ううちに少しずつ下がっていきます。
1か月に1回メモしておくと減り方が分かる
Appleは、iPhone 14までは500回、iPhone 15以降は1000回の充電サイクルで、最大容量が80%残るように作っていると説明しています。
最大容量の数字を1か月に1回メモしておけば、ワイヤレス充電に変えてから急に下がり始めたかどうかが分かります。
1か月で2%や3%のように目に見えて下がるなら、熱がこもる置き方をしていないか見直してみてください。
寝る前はワイヤレスで急ぐときは有線に分ける
時間をかけてよい夜や机の上ではワイヤレス、出かける前に短い時間で増やしたいときは有線と、場面で分けるのがいちばん困りません。
ワイヤレス充電には、ケーブルの抜き挿しが無いので充電口が傷みにくいというよい面もあります。
デメリットだけを見てやめてしまうより、得意な場面だけで使うほうが楽です。
- ワイヤレスが向く場面 寝ている間、机で作業している間、帰宅してすぐ置いておくとき
- 有線が向く場面 朝の支度中に急いで増やしたいとき、充電しながらゲームや動画を見るとき
すぐにできるのは、充電器の中央に置く、おやすみモードを入れる、カードを抜くの3つです。
それだけで、朝起きたら充電されていなかったということはかなり減らせます。
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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